前提
- 業務でEC2, S3, CloudWatch, Batchあたりを触っているが、あまりよくわかっていない
- 操作はGUI上で行なっていた
- 認証・認可周りは設定済み(ノータッチ)
- インフラ・ネットワーク周りの知識は基本情報レベル
業務で少しAWSに触ることはありましたが、自分で設定したわけではないためシステムについてはわかっていませんでした。サービスとしてはEC2, S3, Lambdaくらいしか聞いたことがない状態からのスタートです。
クラウドプラクティショナーについて
公式ページによると、
この認定は、以下のような候補者を対象としています。
非 IT 系で、AWS クラウドのキャリアを模索している方
営業/マーケティング/ビジネスアナリストのロールで、AWS クラウドについてステークホルダーや顧客とより効果的にコミュニケーションを図りたい方
オンプレミス IT またはクラウドのロールに就いているが、AWS クラウドは初めてであり、ロールベースの AWS 認定に取り組む前に入門書が必要な方
この認定への準備、認定取得によって、次のことができるようになります。
・AWS クラウドの IT サービスおよびその用途のベーシックな知識
・AWS のコアサービスとユースケース、課金、料金モデル、セキュリティコンセプト、クラウドがビジネスに与える影響についての知識がある
AWS Certified Cloud Practitioner 認定 | AWS 認定 | AWS
勉強方法
まず『AWS認定資格 クラウドプラクティショナーの教科書: 合格へ導く虎の巻 CloudTech制作委員会シリーズ』を読みました。Kindle版が無料なので始めやすいです。
まずベストプラクティスとAWSのメリットについての説明がありますが、ここは試験でもかなり出題されるのでしっかり覚えておく必要があります。各サービスについての説明がありますが、サービス名が略記されることも多く覚えるのが大変です。
あれ、このサービスについて前でも説明あったな?ということがたびたびあったので、わたしはサービスごとにまとめノートを作りました。この作戦は良かったと思います。
その後、Udemyの【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)をひたすら解きました。教科書で説明がなかったサービスも多く、覚えられなかったので、解きながらまとめノートに追記していく形を取りました。応用問題パートが難しすぎて、ここに照準を合わせてしまいましたが、実際の問題は基礎レベルから出ていた感じで、失敗でした。繰り返し演習問題を解いて、正答率は90%まで到達しましたが、過学習になっていて実際の試験ではわからない問題も多かったです。基礎問題をしっかり解いて、各サービスについてネットで調べるなどして理解を深めるほうがよかったと思っています。
このへんで、「いったいいくつサービスがあるんだ…」と途方に暮れたので、AWSのサイトですべてのサービスを調べて書き出しました。クラウドプラクティショナーの模擬問題集には出てこないサービスもありますが、ここで全体像を掴んでおいたのは良かったと思います。リストにしたので、模擬問題集で勉強したことをそこに書き足していくスタイルにしました。
AWSのサービスを勉強して思ったのは、「これオンプレミスでサーバー立てる知識が必要だな」ということでした。わたしはインフラ・ネットワークの知識が基本情報レベルで、実務経験もないので、知らない単語やわからない概念が多くて大変でした。模擬問題を解いて単語としては覚えているけれど理解できていない状態だったので、実際の試験で困ってしまいました。前述の通り、単語を覚えるだけでなく、概念を理解するところまでやっておくといいと思います。クラウドプラクティショナーだけでなく、実務でも役に立ちますしね。
受験
AWSのサイトから会員登録をして受験の申し込みをします。
AWS Certification 試験のスケジュールを立てる
試験センターはピアソンです。
サイトがちょっとわかりにくいのと、スマホだと試験会場の選択のところで次に進むボタンが見つからなかったりしたので、パソコンから申し込む方がいいと思います。
AWSの高度試験は、日本語の問題文が意味不明のこともあるらしく、解きながら言語を英語に切り替える必要があると聞きますが、クラウドプラクティショナーの場合はやや固い訳文ではあるものの問題なく理解できるレベルでした。
試験時間は90分ですが、考えるところは少ないのでわたしは30分かからないくらいで解き終わり、途中退出しました。試験が終わるとすぐに合否が表示されます。
アカウントに公式の合格記録が表示されるには少し時間がかかりますが、お昼に受験して夜には表示されていたと思います。
感想
試験の概要のところにもありますが、
AWS のコアサービスとユースケース、課金、料金モデル、セキュリティコンセプト、クラウドがビジネスに与える影響についての知識がある
ということで、ベストプラクティスやAWSのメリット、料金モデル、セキュリティについてはしっかりと理解しておく必要がありました。
わたしは模擬問題集に過学習してしまって、本番の問題があまり解けませんでした。
模擬問題集は基礎編だけをしっかりやって、出てくる用語については調べて中身を理解しておく必要があったと反省しています。でも、模擬問題集や過去問に過学習してはいけない、問題を解いて知識を理解することに集中する必要があると気づけたのは、今後の資格試験勉強に役立ったと思うので、受験して良かったです。
クラウドプラクティショナーをとっても、AWSは使えるようになりません。なので、まだ業務で役に立った実感はありません。とはいえ、どんなサービスがあるのかについて知ることができたのと、AWSに対する抵抗感は減ったと思います。
クラウドプラクティショナーは難易度も優しいですし、AWSの資格を取りたいと考える方はいきなり一つ上の資格であるソリューションズアーキテクトアソシエイト(SAA)を受験してもいいんじゃないでしょうか。SAAは受験する人も多く、参考書や問題集も複数あるので、勉強しやすいと思います。
資格の効力が3年間しか有効でないので、認定の期限が切れる頃にSAAを受験しようかなと思っています。それか、機械学習専門知識を受けたいですね。
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