Amazonにおける本の紹介
「モチベーションが高く、自発的に動く部下」を育てたいマネージャー・リーダーの必読書
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多くのプレイングマネージャーは上司と部下の間で板挟みになり、次のような悩みを抱えて疲労困憊。
・日中は会議や部下のフォローに追われ、夕方にならないと自分の仕事ができない。
・部下育成のやり方を教わらないまま、突然マネージャーになってしまった。
・部下が自主的に動かず、何度も同じことを注意して疲れ切っている。
本書は、300社以上の組織開発に関わり、組織開発やチームマネジメント、心理学、コーチングの手法を活かして、部下の「のびしろ」を引き出して育成し、成果につなげる秘訣を書いたものです。
感想
この本は、マネージャーが部下に効果的な声掛けをするための「魔法の5つの質問」を中心に、マネージャーのコミュニケーションスキルを高める方法について書かれた本です。
著作権的に5つの質問を載せるのはやめておきますが、魔法の質問の内容と使い方を簡単にまとめると、「部下の話をよく聞き、部下がどうなりたいかを聞きだし、問題や考えを整理をするための質問をする。そして行動や結果に対するフィードバックをする。」ということになるかなと思います。
目標を立てるときにはSMART原則に従うことが推奨されています。SMART原則とは、目標を具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、結果志向(Result-oriented)、時間限定(Time-bound)なものに設定するという原則です。ここが一番ポイントかなと思いました。
この本にはOK会話例とNG会話例が載っているのですが、NG会話例のほうが「いまどきそんな話し方する人いる?」というくらい古いタイプの会話になっていて、そもそもそんな感じの人はこの本を読まないんじゃないかな。あと、NG例とOK例のあいだに乖離がありすぎて、そこに辿り着くには「魔法の5つの質問」を知っているだけではだめで、かなり訓練がいりそうに感じました。「傾聴」とか「メンタリング」のスキルが必要です。この辺のスキルを身につけるにあたって、本書で紹介されている「魔法の5つの質問」は道標になると思います。
「傾聴」「メンタリング」のスキルを高める方法・具体的なテクニックについては、以前書評を書いた『女性や後輩をもつ人のための1on1の教科書』に詳しく書かれていたので、興味のある方は参考になさってください。(書評ブログはこちらhttps://datascience-beginner.mofumofu.page/?p=556)
とはいえこういうのは読んだだけではダメで、訓練が必要だと思いますね〜そういう意味ではメンターはプロの研修を受けてみるのがいいのかもしれないです。どういう声掛けをしているのか、それがどういうふうに受け取られるのか、というのは自分ではなかなか気付けないことなので。
大学生くらいの時から、「どうやったら人を励ましてその人のやりたいことを進める手助けができるか」ということを考えていました。最近いろいろ本を読んでみて、そのための行動として「いいフィードバックをする」「考えの整理を手伝う」ということがあるんだな〜ということがわかってきました。Kindleの日替わりセールではコミュニケーションに関するビジネス書も多いので、これからも気を付けて読んでいこうと思っています。
概要
はじめに・おわりに
本書は、日々の業務と部下育成を両立させるプレイングマネジャーへの指南書です。プレイングマネジャーは通常、会議や雑務に追われ、部下育成に充分な時間を割けない状況にあります。本書では、この問題に対処するための方法を、具体的な章立てで詳述しています。各章は、部下育成の重要性、実践的なアプローチ、マネジメントスキルの向上、組織開発手法の採用など、部下育成だけでなく組織全体の成果向上に貢献する内容を含んでいます。
第1章 なぜ、あなたの部下は育ってくれないのか?
この章では、マネージャーが部下育成に苦戦する原因を探ります。多くのマネージャーは、プレーヤーとしての業務とマネージャー業務を両立させることの難しさに直面し、効率性の低下や指導不足に陥りがちです。部下育成には時間がかかり、その成果が目に見えにくいため、モチベーションの低下も問題となります。また、ビジョンの共有の不足やフィードバックの不足が、部下とのギャップを生む原因になっています。
第2章 モチベーションが高い部下に育てる基本の知識
部下のモチベーションを高めるためには、マネージャーの覚悟が必要です。この章では、価値観の明確化、承認の重要性、信頼関係の構築、ポジティブアプローチ、共有ゾーンの拡大、可視化とフィードバックなどの要素が重要であると説明しています。これらの要素を取り入れることで、部下は自分の成長を感じることができ、上司との信頼関係を強化し、モチベーションを維持することが可能になります。
第3章 部下が勝手に活躍する魔法の質問
部下育成において効果的な質問のアプローチに焦点を当てた章です。部下に対する具体的な質問、目標設定の手法、必要な知識やスキルの特定、障害の特定と解決策、行動の習慣化など、部下が自身の役割を明確にし、実行可能な計画を立て、行動を継続するのを支援する方法が紹介されています。これにより、部下は自発的に成長し、チーム全体の目標達成に貢献できるようになります。
第4章 魔法の質問をやってみよう
この章では、実際に「魔法の質問」を使った具体的な会話の例を通して、マネージャーが部下の成長を促す方法を紹介しています。質問の順序と方法に焦点を当て、部下が自分で考え、必要な行動や目標を見つけ出すプロセスを支援します。このアプローチにより、部下は自分自身で考える力を養い、具体的な成果につながる行動を実践することができます。
第5章 自分自身もレベルアップ もっと成果をあげるために
最終章では、自己認識とリーダーシップの発展に重点を置いています。自分軸の認識とリーダーシップのレベルアップには、自己受容、強みの発揮、多様なリーダーシップスタイルの採用、サーバントリーダーシップの実践などが必要です。また、ビジョンと目標の明確化、実行計画の立案、知識とスキルの特定、障害の克服、継続的な行動計画の策定などが取り上げられています。これらのステップを踏むことで、リーダーは自身のビジョンを明確にし、チームを効果的に導くことができます。
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